☆通信票続報☆ 3がつきやすく4や5がつきにくくなった通信票で、どうしたら4や5がとれるのか…キーワードは「主体的」

浜北の学習塾・スタディルームの戸田です。

☆通信票続報☆ 3がつきやすく4や5がつきにくくなった通信票で、どうしたら4や5がとれるのか…キーワードは「主体的」
☆通信票続報☆ 3がつきやすく4や5がつきにくくなった通信票で、どうしたら4や5がとれるのか…キーワードは「主体的」

昨日の朝書かせて頂いた「通信票のつけ方が変わったことで高校入試制度が揺らぐ」という話、
おかげさまで多くの皆様にご覧頂けたようで、
今日現在、浜北区の記事ランキングで(たぶん)初の3位を獲得できました!
学習塾の記事ランキングでは1位ですが、これは過去にもあったかと思います)

これから高校受験を迎える皆様には必要な情報かと思いますので、
是非今後も多くの皆さんに見てもらえるよう、あちこちでご紹介頂けたら嬉しく思います。
また、これからも多くの皆さんにお役立てできるような記事を書いていけるよう頑張ります。

さて、今日は昨日の記事の続きです。
通信票の1~5の評定を決める元となる観点別評価が4観点から3観点に変わり、
良くも悪しくも「3がつきやすい」通信票になりました。
それでも「4や5にしたい!」と考える人もたくさんいるかと思います。
そこで、観点別評価の内容について見ていきながら、
4や5にするための対策手段について考えていきたいと思います。


■あらためて「3つの観点別評価」を見てみよう!

(1)「知識・技能」
 その科目の目標に照らし合わせたときに、必要となる知識や技能が習得できているかを図る指標です。
 一般的にはその科目の「基礎・基本」のとなる内容…と考えて良いと思います。
 中間テストや期末テストなどといった定期テストはもちろん、最近では授業中に行われる単元テストや小テストも含まれるようです。
 また、実技科目では実技テストや製作物(作品)の評価も、この観点に含まれます。
(2)「活用力(思考力・判断力・表現力)」
 日常生活にある問題を解決するために、学んだ知識や技能を活かして、
 考えたり判断したり、それらを伝えるための表現をしたりできているかを図る指標です。
 一般的には定期テストの「応用問題」「新傾向問題」などはこれに当てはまると言って良いと思います。
 また、実験や観察・調べ学習のレポートなどの考察、授業でのプレゼンや話し合い活動などでも評価されていると思います。
(3)「主体的に学習に取り組む態度」
 与えられた学習をするだけでなく、課題に対し目的意識を持って自らが進んで学習を深めたり良くしようとしたりしているかを図る指標です。
 授業中の取り組みを中心に、レポートやワークシート、自主学習の取り組み方などで評価されていると思います。


■キーワードは「主体的」であること
 -「態度がいい」「まじめにやっている」「意欲がある」だけではダメ-

3つの観点別評価のうち、(3)の「態度」については、今までも同じような観点かあったため、
「今までと変わってない」と思われがちです。
しかし、複数の教育委員会から出されている資料などによれば、今までとは全く異なる観点であることがわかります。
具体的な例を見てみましょう。

従来、この観点は「意欲・関心・態度」という表記でした。
例えば「その科目が好き」「発表をする」「宿題をやる」「忘れ物をしない」などで十分評価されてきました。
私も塾生達に「宿題はしっかりやって提出してね」「できるだけ発表も頑張ってね」などと言ってきました。

しかし、今回は「主体的に学習に取り組む態度」という表記に変わりました。
先に挙げた、「その科目が好き」「発表をする」「宿題をやる」「忘れ物をしない」などは、「主体的な」学習と言えるでしょうか?
これらの表層的な学習態度は「主体的」であるとは言えません。
 (発表の場を与えられて発表していたり、出された宿題をやってきたりすることは、「受動的」な頑張りに過ぎないわけです)
複数の教育委員会から出されている資料などによれば、これらの取り組みが「主体的な」学習ではない…と明確に否定しています。

では、「主体的な学習」とは具体的に何を意味するのでしょうか?
●「言われてやる」のではなく、「自分から進んで」学習に取り組もうとする
●知識や技能を身につけたり、それらをより高めたりしようと努力する
●beforeとafterで着実な成果を遂げるための方法を考え、実行しようとする
●学習内容をさらに別の学習などに活かそうとする

こういった取り組みが「主体的な学習」なんだと私は考えます。
「自分から進んで~しようとする」ことが大事かと思いますし、
そういった努力や取り組みが「学校の先生に伝わる」ことが非常に大事です。

学校の先生は、これらの評価をするために、必ず記録に残すか、子ども達に記録に残させるようにしています。
授業のワークシートや反省シートなどは、こうした「主体性」を試すために、使われることが多くなっていると思います。
実験・観察や調べ学習などのレポートでは、はじめの「きっかけ・課題設定」と最後の「考察と次の課題」の部分が重要です。
アンケート感覚で適当にやるのではなく、「こういったものも評価されている」という意識を持って取り組むことが大事です。


■3を4にするための方法

まず、評定が3になるための観点別評価の組み合わせを復習しましょう。
…そう、「ABB」「BBB」「BBC」の3通りです。
4にするためには…「AAB」の組み合わせにする必要があります。

まず、「BBC」の場合、3つの全ての観点の評価を上げないと「AAB」にはなりません。
次に、「BBB」の場合、3つの観点のうち2つの評価を上げれば、「AAB」になります。
さらに、「ABB」の場合、Bのついている2つの観点別評価のうち、どちらか一つをAにすれば、4になるわけです。

それでは、今度は「何を」Aに上げられるかを考えてみましょう。
●(ケース1)「態度」にAがついている場合
 →一般的には「活用」よりは「知識・技能」の方が得点は上げやすいので、「基礎・基本」の学力向上を徹底しましょう。
●(ケース2)「知識・技能」にAがついている場合
 →「活用」を上げるのと、「態度」を上げるのと、自分にはどちらが合っているのか、考えましょう。
  「活用」を上げるためには、応用問題も含めたテストでの得点力を身につけていくことが大切です。
  「態度」を上げるためには、学校の先生に「主体的に」頑張っていることが伝えられる努力が必要です。
●(ケース3)「活用」にAがついている場合(…普通はあまりないと思いますが)
 →「知識・技能」と「態度」のどちらの方が上げやすいかを、考えましょう。

(ケース1)の場合は、単純に基礎学力(テストの得点)の向上のみで4にできるわけです。
(ケース2)の場合は、極端な話、テストの得点が変わらなくても、「態度」さえ評価が上がれば、4にできちゃいます。
(「態度」が上げられないのであれば、テストを高得点にして「活用」の評価を上げるしかありません)

いずれにせよ一番大事なのは、今の通信票の観点別評価をきちんとチェックし、
「自分は今何を頑張れば4になるのか」を知っておくことです。
やみくもに「勉強頑張ろう」ではなく、具体的に観点別評価を変えていくことを意識して頑張った方が近道です。


■4を5にするための方法

3を4にするよりは難しく考える必要はありません。
4になっているということは、「AAB」にはなっているということなので、
Bのついている観点別評価を頑張ってAにするだけのことです。
(詳しい作戦は上に書いたとおりです)

ただ、全ての観点別評価を5にすることは、相当難しいことです。
今までの4つの観点別評価なら、AAABのように全てがAでなくても5がついたので、
例えばテストの得点さえ良ければ、「意欲・関心・態度」が良くなくても5をもらうことができていました。
しかし、今回の3つの観点別評価の場合、テストの得点だけ良くても5にはできません
「主体的に学習に取り組んでいる」と、学校の先生に評価してもらえる自己表現(アピール)が必要です。


■まずは、今自分に出来ることから

「3がつきやすい」通信票になってしまったことは致し方ありません。
かといって、ずっと3のままで自己研鑽できないのも「もったいないな」と思うところです。
まずは観点別評価の「劣っている」箇所を一つずつ上げていくことから始め、
観点別評価のどれを上げるのか、狙いを定めていくことが重要です。
狙いが定まったら、どうすればその観点別評価を上げられるのかを考え、
今やれることから実行に移していきましょう!
「3がつきやすい」通信票で、4がついたらそれはすごく価値の高いものです。
4まで持ってくることが出来たら、あと一歩で5になります。

苦手科目を頑張るより、得意科目を頑張る方がモチベーションを高く出来ます。
オール3になりやすい通信票の中で、どれを得意科目に出来るかを見定めて、
4にしていくことで、「やればできる」という自分の能力に自信が持てるようになり、
ひいては苦手科目にも取り組んでいけるような学習にできたら最高です。
人間はなんでも「普通」や「平均」になろうとして、つい「苦手科目」を克服したがるのですが、
内申点アップを成功させるためには、本当は「得意科目」を頑張る方が近道だったりします。
誰にも負けない「得意科目」を、観点別評価を参考にし、狙いを定めて頑張っていきましょう。

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