☆英検受検生必見!☆ 今週末の英検から出題内容や合否判定方法が変わります…そのポイントを簡単にまとめてみました

今週末は今年度第1回の英検の受検日です。
学校受検の方は早速今日(金曜)から、公開会場受検の方は明後日(日曜)、
スタディのような準会場受検の方は明日(土曜)という方もいらっしゃるかと思います。
さて、標記の通り、今年度から英検「準2級」と「3級」の出題内容と合否判定方法に大きな変更点があります。
…正確には、昨年度「2級」の出題内容が変更され、加えて全級において合否判定方法に変更があったのですが、
今年度は「2級」で変更された出題内容が準2級・3級の受検にも適用されるとのことです。
この変更点について詳しく、でも簡単にまとめてみたいと思います。
【変更点1】ライティング問題が導入されます。
●従来の「語句整序」(=いわゆる単語を並び替えて英文を作る)問題がなくなります。
●3級では25~35語程度、準2級では50~60語程度で、
英語の質問に英語で自分の意見を(理由も2つつけて)述べることが求められます。
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(3級の例)…2017年度英検パンフレットより
What is your favorite season?
→My favorite season is summer.
I like summer the best because my school has a long vacation.
Also, my friends and I can go swimming in the sea.
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●この変更に伴い、試験時間が10分延長されます。
確かに、並び替え問題に比べると求められるレベルは格段に上がったと思います。
しかし、おおかた聞かれる問題が予想でき、
その答え方もワンパターンなフレーズに単語だけ変えていく…といったトレーニングで
十分得点できるのでは…と考えます。
そういった観点で考えると、2次試験(面接)対策に近い練習で対応できると思います。
(…2次試験の面接も、ワンパターンの台本通り進んでいく感じなので)
以下、対策のポイントをまとめておきます。
▼対策のポイント
○凝った難しい表現にする必要はありません。
書ける表現・書きやすい表現で構わないので、正しい英文を書くことを心がけましょう。
○自分の意見を正直に答える必要はありません。(自分の意見の真偽については問われないからです)
あくまで意見や理由の書きやすい(答えやすい)正しい英文を書くことを心がけましょう。
○質問文に使ってある表現をそのまま使えるところは、繰り返し使いましょう。
(正しい表現であることがわかっているので、減点のない無難な解答が仕上げられます)
○語数を増やしたければ、短縮形や代名詞をなるべく使わないようにしましょう。
(代名詞を使う必要のある箇所は使うべきですが)
☆まずは単語・熟語・フレーズ(イディオム)を正しく表現する練習をしておきましょう。
【変更点2】合否判定方法が4領域を均等に評価する方法に変わります。
●従来は、1問1点で正答数を合計し、満点の6割程度で合格点を決定していました。
→(3級・1次試験の例)
読解(語句整序含む)35点+聞き取り30点=65点満点
読解の方が問題数が多いため、読解の得意な子の方が若干有利であるといえます。
●昨年から、4領域の得点配分を均等化する採点方式がとられていますが、
今回から語句整序が英作文に変わることで、その配分が変わります。
→(3級・1次試験の例)
読解30問:英作文1問:聞き取り30問=1:1:1の配点割合に換算して判定(換算点で満点の6割程度の得点で合格)
☆今まで「英作文」に相当する「語句整序」問題は「読解」の領域内で判定していたので、
英作文ができなくてもその他の「読解」問題ができていれば不足分をフォローできたのですが、
今回は「英作文」が独立した領域になったため、全体に占める「英作文」の配点が非常に高くなり、
読解・聞き取りと同じくらい「英作文」が重要度を増したということです。
☆したがって、英作文が「全く書けていない」場合、読解・聞き取りをほぼ満点に近い状態にする必要があり、
合格点に到達することは「相当」難しいと考えられます。
▼対策のポイント
○英作文が全く書けていないのは相当なリスクを背負うことになります。
無答になることのないよう、まずは「英文を書く」ことに努めましょう。
(文の体裁を取ってないものは、評価が上がりません)
○満点を取る必要もないので、まずは書いてみましょう。
これらの変更についての詳しい説明を、英検ホームページに見つけました。
受検生の方は、下のリンクより一度ご覧になってみて下さい。
●英検ホームページ「準2級・3級ライティングテストについて」
●英検ホームページ「ライティングテストの採点に関する観点および注意点(3級)」
●英検ホームページ「ライティングテストの採点に関する観点および注意点(準2級)」
→ライティングテストの対策教材も無料でダウンロードできます。
【追記補足】
従来、英検3級は中3修了程度なので、この時期に現中3生が受検する場合、
関係代名詞や分詞の形容詞的用法をはじめとする後置修飾など、
未習の文法事項も先取りして学習しないと合格は難しいとされてきました。
しかし、今回初導入となる「英作文」(ライティング)については、
中3の文法を知らなければ「意味が分からない」「書けない」という問題ではなさそうです。
中2までの既習範囲で、正しい英文を書くことさえ心がければ、十分満点がとれます。
見方を変えれば、中3文法を先取りしなくても英作文で得点を上げることができれば、
今までよりもたやすく英検3級合格が可能になる…という見方もできます。
このように、英作文(ライティング)の出題をむしろプラスに捉え、大きな得点源とできれば、
多少文法や読解が苦手でも合格できるチャンスなのかもしれません!
…あきらめるのは、まだ早いですね。
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【解説】
さて、英検はなぜこのような変更をしてきているのでしょうか?
最近の英語の学力評価基準として、「4領域」という言葉がよく使われるようになりました。
これからのグローバル社会に備え、活きた英語・使える英語の力を伸ばしていく取り組みとして、
従来の「読む」「聞く」に加え、「話す」や「書く」といった自らの発信力が問われる時代になりました。
これら4領域を試す新しい検定試験が増える中、英検もこれに追随して
4領域がきちんと評価できるものへと進化しようとしているのです。
加えて、この「4領域」の「どれが重要」ということにならないよう、
あくまでこの4領域を「均等に」評価していくことが求められるようになったのです。
英検の「進化」は社会ニーズに即した形での成長でもありますが、
一方で、現場にいる私達教師の側からすると、
多面的な評価ができる(=その子の長所を評価してあげられる)という点では歓迎するのですが、
英語が苦手・嫌いな子にとっては、高度な英語運用力が求められることで、ますます指導が難しくなっています。
スタディではその子の到達度・実情に合わせた、一人一人に合った学力アップのリードができるよう、
今後も努めていきたいと思います。
最後に…今回の英検の変化は現中学生・高校生の子達だけの問題ではなく、
むしろ今小学生の子達(とその保護者の皆様)に知っておいてほしい問題だと言うことです。
今の小学生の子達が高校入試・大学入試を迎える頃には、
間違いなくこの「4領域均等評価」が浸透している時代を迎えます。
従来と同じような英語の勉強では、評価されない(=志望大学に行けない)可能性があります。
小学校でも、早ければ来年度(2018年度)から小3・小4での外国語活動の導入、
小5・小6での「英語」の教科化(=通信票の成績の対象)がスタートします。
学校側もこうした「4領域」を意識した英語学習改革が進んでいきます。
これに乗り遅れないよう、早いうちから英語学習についても本腰を入れなければならない時代なのかもしれませんね。
スタディでも明日が英検当日です…受検生の皆さんの健闘を祈っています。
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