★2023私立高校入試★今年度生の合格実績をご紹介…「積極的私立単願受験」が今後増えると思われるその理由は?

スタディルーム・とだ/浜松の教育・進学アドバイザー

2023年02月11日 10:01

浜北の学習塾・スタディルームのとだです。
(一部昨年の内容を引用しています…ご了承下さい)

昨日は静岡県内の私立高校入試の合格発表があり、
おかげさまで先ほど今年度受験生18名の全員合格を確認致しました。
これで私立高校入試については開塾以来23年連続全員合格を達成しております。

今年度(第23期生)18名の私立高校入試の合格実績をご紹介致します。
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●聖隷クリストファー…6名(単願3/併願3)英数2,特進4
 ※うち、スカラシップ(併願)1名
●浜松日体…3名(単願1/併願2)選抜Ⅰ類1,選抜Ⅱ類2
 ※うち、特待B(併願)1名
●浜松開誠館…2名(うち単願1名)グローバル1,進学1
●浜松聖星…2名(併願2)理数1,特進1
●浜松啓陽…1名(単願)
 ※浜啓奨学生(部活動枠)として採用
●オイスカ浜松国際…1名(単願)
●浜松修学舎…1名(単願)キャリア
●浜松学院…1名(併願)ドリーム実現
●磐田東…1名(併願)未来探究
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以上、単願8名・併願10名の合格となっております。

特に今年は特待生を3名出すことができました。
聖隷クリストファーのスカラシップ生は、当日の学力検査の成績上位(約1%)
日体高校のB特待当日の学力検査の成績上位(約10%)に与えられるものです。
単願で特待生になった子は、その学校の模範として、頑張ってほしいところです。

スタディに通う子達の学力層は幅広く、中学でベスト10にいる子もいれば、中にはワースト10の子もいます。
でもそれは私はスタディルームの良いところだと思っています。
幅広い学力層に分かれていると、一般的には教室運営はしにくいと考えられますが、
それを超えて「どの学力層の子にも満足できる(=つまりはその子に合った)授業が展開できている」からです。

「私立高校なら全員合格できるんじゃないの?」
…と思っている方もいるかもしれません。
確かに、私立高校は定員確保のためにも、できるだけ多くの合格者を出そうと思ってくれていると思います。
しかしながら、さすがに全員合格というわけにもいかない実情もあります。
一生を左右するかもしれない大事な高校3年間…いわば人生の一部を預かる責任上、
その高校で3年間頑張るだけの学力・やる気がない者や、仲間達・学校に迷惑をかける可能性の高そうな者は、
不合格を出さざるを得ないこともあります。
だからこそ、私はスタディ生はどの子も
「自分の能力を最大限伸ばそうと真面目に一生懸命頑張って勝ち取った合格」だと思っています。

受験校選びも、本人や保護者の方のご希望を尊重しながら、
その子の適性や能力を十分に考慮しながら、私なりにその子が最も高校生活で活躍できることが期待できる高校を勧めています。
結果として毎年聖隷さんが最も多くなるのがスタディらしいところではありますが、
それも聖隷高校が「少人数クラスでアットホームな雰囲気」というスタディの雰囲気に似ているせいもあるかもしれません。
(特に英数科は少人数クラス指導の成果として現役国公立大学進学率50%超は立派です)
今年は3年ぶりに聖星高校へ受験した子や、初めて開誠館のグローバルを受験した子もいて、
スタディルーム受験生の視野が今まで以上に広がってきた表れだと思っています。
また、啓陽高校に進学した生徒は、吹奏楽経験者ということで部活動枠での奨学生として採用して頂きました。
現在数名しかいない吹奏楽部をこの3年間でどう発展・活躍させていけるか、本人もやる気になってくれています。
自分に合った、自分が活躍できる学校選びをしてほしいものです。

それはさておき、スタディ生のもう一つの特徴として、私立単願生の割合が他塾より多いというのもあります。
一昔前の私立単願は、そのほとんどが
「私立単願でないと合格できる高校がないから」という理由で受けている人も多かったかもしれません。
でも、今の私立単願は(少なくともスタディ生は)そのような「消極的私立単願」ではありません。
ほとんどの子達が、公立高校を受験しても良いだけの学力を持っていながらも、
公立高校と比較して「私立高校の校舎や設備・先生方の熱心さや面倒見の良さ・進路実績」といったところを評価して、
「私立高校の方が良い」と思って受験する「積極的私立受験」が増えています。
今年のスタディ生は18名中8名(44%)が私立単願受験と多めですが、
そのほとんどが「積極的私立単願」受験です。
つまり、公立を選ぶこともできるけれども、あえて私立高校の内容や実績などで私立を選んでいるのです。

この「積極的私立単願受験」は、もっともっと多くなってくると私は思っています。
理由はいくつかあって、その一つが私立高校がそれだけ魅力ある取り組みや実績が出ているということです。
しかし、もう一つ大きな理由として考えられること…それは、就学支援金制度が手厚くなったからです。



月授業料33,000円(年間396,000円)の浜松啓陽高校さんを例にシミュレーションしてみたのが上の図です。
2020年3月までは世帯年収(父母合算)330万円未満のご家庭には、国と県の就学支援金(助成金)制度を活用することで、
月授業料0円で私立高校に通うことができていました。
逆に言えば、世帯年収330万円を超えるご家庭の場合、授業料を払うことになります…私立高校ですから、当たり前ですね。

ところが、2020年4月から、就学支援金制度が手厚くなり、
世帯年収700万円未満のご家庭であれば、国の就学支援金制度と県の助成で授業料を0円にできることになりました。
(世帯年収910万円未満であれば、公立高校と同じ国の就学支援金9,900円のみ補助されます)
このように、就学支援金や助成金の制度が拡充することで、私立高校の一番のネックである経済的なハードルを取り除ければ
もっと私立高校を積極的に受験しようと思う方達が増えてくると私は考えています。

ちなみに、今回の私立入試でも、例年よりも私立単願受験が多かったという情報が入ってきています。
今年、私立単願j受験者数を大きく伸ばしたところは、校舎も制服も一新した浜松修学舎高校や、
多様な価値観を認め個性あふれる多方面で活躍を見せているオイスカ高校などがあります。
また、聖隷クリストファー高校も、学業と部活動との両立を図れる、人気校の一つかと思います。

今年度は各私立高校とも例年以上にハードルを上げていると思われ、
単願生のみで定員を確保している私立高校さんは少ないようですが、
今後この就学支援金制度の拡充と、この制度の保護者の方への認知度が広まってくれば、
「積極的私立単願」受験が増え、単願のみで定員を確保できる私立高校が増えるかもしれません。

そうすると、「私立高校なら全員合格できるんじゃない?」なんて時代は終わるかもしれません
(むしろ公立高校の定員割れが増えて、高校の統合や再編が一層進む可能性もあります)
高校入試の動向は年々変化しています。
「お兄ちゃん・お姉ちゃん・先輩の時はこうだった」ということが、まかり通らなくなってきてきます。
だからこそ、きちんと最新の情報を集めて研究している学習塾に、早めに通っておくことが大事ですよね。

スタディはおかげさまで、いろんな高校さんとのお付き合いの中で、常に新しい情報を得られるよう努めています。
また、各種学校説明会やセミナーなどにも積極的に足を運んで、情報不足にならないように勉強しています。
個人塾でありながら、いやむしろ個人塾だからこそ、フットワークを軽くして、最新情報をできる限り集めています。
それも私を信頼して協力してくれる皆さんのおかげです…本当に感謝しています。

さて、来週はいよいよ公立高校入試の出願および志願倍率の発表があります。
公立高校も受験する皆さんは気を引き締めて、最後まで油断せずに自己研鑽に努めてほしいものです。
私達学習塾側も、受験生の皆さんの期待に応えられるよう、最後まで責任を持って支援体制を強化して頑張っていきます。

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浜北の学習塾・スタディルーム
塾長:戸田光彦
TEL:053-584-3135
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