浜北の学習塾・スタディルームのとだです。
実は2022年の最初の更新なんですね…なかなか更新できずにいてすみません。
(現場主義なんで目の前にいる塾生・保護者の皆さん・新規ご相談の方への対応を優先している結果です)
正月を越し、中学受験・中学県学調・私立高校入試・学年末テスト・公立高校入試…と次々に訪れる山々を乗り越えながらも、
新年度さらにパワーアップできるよう、
新しい取り組みにも挑戦していきたく、準備を進めています。
新年度の新しい取り組みについては、
近々(来週にも)公開できる見通しで頑張っています。
小中学生学習塾としての成果を上げていくことはもちろん、
浜北(浜松)地域では事例の少ない「新しい学習の場」を提供します。
学習塾としてはもちろん、学習塾以外の「新たなスタディルーム」としても、
地域の皆さんに頼られる存在でありたいと思っています。
さて、今日はそんな合間を縫って、ある日の小学部の1ページを開いて、
日頃のスタディルームの取り組みについてご紹介したいと思います。
近隣の小学校に通うある男の子。
プログラミング教室がきっかけでスタディに通い始め、早や2年が経とうとしています。
プログラミングは大好きで、
この1年半で(ビジュアルプログラミングではありますが)
グローバル変数を取り扱う、情報系の大学生が学ぶレベルまで到達しています。
毎回のレッスンの中で、与えられた課題(ゲーム作り)に取り組むだけでなく、
課題のプログラムを自分なりに改良してさらに面白いゲームにしたり、オリジナルのゲーム作りも並行して進めたりしています。
うちの娘も含め、プログラミングをやる子達にとっては、
彼は憧れの的であり、彼に追いつくことが目標でもあるのです。
でも、正直学校の勉強は大っ嫌いです。
学校では先生の話を聞いていないばかりでなく、どうしても居眠ってしまうことも多々あるようです。
それでもこの子は
自分で「プログラミングを学ぶには数学が必要だ」ということに気づき、
通い始めて半年で塾の算数のメニューを自分の意志で追加し、
1年経ったときには国語も追加して、大好きなスタディに通う時間も増やしてくれています。
プログラミングを通して、彼は学校の勉強にも「少しずつ」取り組もうと、芽を出してくれたのです。
お母さんもそれを喜び、夏期講習や冬期講習の期間には「早起きパック」(午前中の個別授業)を毎日追加して
スタディでの学びをよく理解し、応援してくれています…本当にありがたく思っています。
閑話休題。(…ここまでは前置きです(^^;))
そんな彼ですが、やはり学校の勉強は(本音を言えば)「嫌い」には違いありません。
どうしても気が向かないときもあります…算数ならまだしも、国語の学習は本当に気が滅入る時もあります。
だからスタディの教室でも、集中して学習に取り組めなかったり、時には居眠っちゃったりすることもあります。
それでも「国語の授業やめちゃう?」と聞くと「…やめない。」と言うし、
その日の学習ノルマをクリアしないと、大好きなプログラミングにも切り替えません。
根は真面目で、すごくいい子なんです…「やらなきゃいけない」ことはわかっているんです。
でも、勉強はしたくないんです。
そんな時に、戸田はいつもこんな声をかけます。
「どうしたら勉強できそう?」
「どの問題だったらやってくれる?」
「どこまでやるのか、自分でゴールを決めてみようか!」
勉強をやらない子には、つい力づくで叱ってしまうことも多々あると思います…自分も若い頃はそうだったかもしれません。
でも、その子にとっては
「やらされてやる」ことほど、つらいものはありません。
もちろん、やらなければならないことをやらずに通るわけにもいかないし、
楽して生きることが子どものうちに習慣化してしまうことは、大人になってからが心配です。
本人も「やらなきゃいけない」ことはわかっています…こうすべきとわかっていてもできない心の葛藤。
そんな
子ども達の気持ちや考えを、できるだけくみ取り、共感してあげたいのです。
だから、
自分で「できること」「やれること」を見つけさせてあげるようにしています。
そして
「ゴールを自分で決めさせてあげる」…言われたことをやるのではなく
、自分でやれることをやるようにする。
そうすることで、少しでも自分の中に
「やった」「できた」という達成感を持たせてやり、
スタディルームが本人にとって
最も良い(唯一の?!)
「学びの場」になるようにしています。
(もちろん、決めたゴールまで達成できたら(どんなに低いハードルだったとしても)
すごくほめてあげます)
ここで学ぶことが好きになれば、成長していく中でそのうち自分から進んでハードルを上げられる日が来ます。
ある日、やはり国語のテキストが全く進まない時がありました。
教科書の文章に出てくる言葉の意味調べです…自分で決めた学習メニューなのに、どうしても進められません。
「今日はどうして進められないの?」
「…鉛筆を持つのが嫌だから。」
こんな時、普通の大人は「屁理屈言ってないでさっさとやりなさい!」って言ってしまうと思います(^^;)
でも、戸田は真に受けてこんなふうに返してみました。
「そっかぁ、鉛筆持つのが嫌なのか…んじゃ、鉛筆持たなくて勉強できれば、やれる?」
「…?」
「んじゃ、このテキストに鉛筆で書く代わりに、パソコンにテキストで打っていくなら、できる?」
「やる!」
…彼はテキストと国語辞典を持っていつものパソコンの席に移り、
国語辞典で言葉の意味を一生懸命調べて、パソコンで答えを打ち込んでくれました。
その後、ものの10分足らずの時間で学習ノルマをクリアし、その後いつものようにプログラミングを頑張ることができました。
彼は今日も笑顔で家に帰っていきました。
もちろん、帰り際にも声をかけました…
「今日もよく頑張ったね!また来週ね!」
▼その子のテキスト
▼その子がパソコンに書いた解答
▼その子の学習の様子
これが、スタディルーム・戸田光彦が目指す
「子ども達の学び」の究極の表れだと思っています。
本当は「鉛筆でテキストに答えを書く」ことが当たり前だし、それを教えなければいけないのかもしれません。
しかし、あそこで叱って勉強をやらせていても、その子にとって身になる勉強ができたとは到底思えません。
だから、
「その子(の今置かれた状況)に合った学習」を提案することで、
「今できる精一杯」を頑張ってくれていれば、
その子にとっては
意味のある、最高の満足感を持った学びができたのでは…と思っています。
「好きなこと」を上手に活かした学習方法の一例です。
…ちなみにこの子、「やればできる子」なので、毎回の授業でもっと頑張れる方法を日々模索中です。
お母さんにもスタディルームのやり方を全面的に信頼して頂けているので、本当にありがたく思っています。
スタディルームが提供する「学びの場」は、真に
子ども達目線でその子にとっての最高の学びを提供できること、
その子に合った学びを提供できること…ここに尽きると思います。
スタディルームには学年10位に入るようなトップ高を目指す勉強の得意な子から、
学年下から10位に入るような勉強の苦手な子まで、様々な子達がいます。
その
一人一人に寄り添い、一人一人に合った学びの場を提供できることが、一番の自慢です。
もちろん、それができるのは私一人の力ではなく、
それを支える、
教え子中心の若手スタッフと、
一人一人に合った学習を提供できる学習ツールのおかげです。
これからのスタディルームも、多くの皆さんに協力してもらいながら、
多様な生き方・多様な価値観に寄り添い、
一人一人が笑顔で通い、笑顔で成長できる場となるよう、
努力していきたいと思っています。
これは日々の些細な1ページかもしれませんが、私にとっては貴重な1ページです。
ご縁があって出会えた皆さんと共に、これからも毎日が貴重な1ページとなるように時を紡いでいきたいと思います。
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浜北の学習塾・スタディルーム
塾長:戸田光彦
TEL:053-584-3135
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