☆2019年度☆ 新年度説明会が終わりました-頑張っても得点が伸び悩む1つの考察から、スタディで何ができるかをご提案-

スタディルーム・とだ/浜松の教育・進学アドバイザー

2019年02月18日 23:13

浜北の学習塾・スタディルームの戸田です。

昨日は日曜で学年末テストも終わったばかりなので、終日閉館日だったのですが、
数名の公立高校受験生から普通に
「えっ、開かないんですか?」
ととても驚かれました。
スタディに来ることが日常で、当たり前になっているんですね。
それだけ居心地の良い学習空間になっていることは本当にありがたいことです。

そこで午後に3時間だけ自習室開放をしたところ、公立受験生の半数が集まって自主勉に勤しんでいました。
休みの日でもスタディに来て勉強…とても意欲的で感心します。
こういう「やる気」のある子、「自主性」「主体性」のある子は、
反復練習量に比例して自然と学力は伸びるでしょうし、
高校はもちろん、きっと社会に出てからも「人のために貢献できる人」になって活躍していくのでしょうね。

確かに毎日通っている受験生の子達とは、自分の娘と関わる時間より長い時間おつきあいさせて頂いているわけで、
私自身も家族同然、いろんな場面で親身になりますし、
逆に子ども達も「自分のお父さんよりも戸田先生といる時間の方が長い」と言います。
そういった意味では、お互いが信頼と絆でつながり、
愛着をもってこの受験という試練を乗り越えていく「仲間」として、
頑張りあえていることがとても自然な現象ですし、
そうなれていることをとても幸せに思います。

一方で、自分の娘と過ごす時間もきちんと確保してあげなければ…とも思いますが(^^;)
(この時期は毎年特訓やら説明会やら確定申告やらで日曜には遊んであげられませんね(T_T))

閑話休題。

昨日の夜は浜北文化センターをお借りして、中学部の新年度説明会を開催しました。
新年度の説明はもちろんなのですが、この会に先だって「塾生全員表彰式」も行いました。
この一年を通して塾生一人一人がどのように頑張り成長したかを、
皆さんの立ち会いの下に表彰するというイベントも行われました。
中1・中2の塾生の4分の3くらいに相当する24組の親子が参加してくれて、
一人一人の頑張りと成長を顕彰させて頂きました。

新年度説明会では、先週の学年末テストを例に挙げながら、
昨今の学校の中間・期末テスト(定期テスト)で「一生懸命勉強していても得点が伸び悩む」理由について、
戸田なりの考察を展開し、それにどう対応していけば良いかを紹介しました。
今日は、その一部をご紹介します。


私は、定期テストは「前回の定期テスト以降に学習した数ヶ月分の学習内容」について、
その学習の定着度を測るものとして、平均点6割程度の問題を作ってほしいというのが理想だと考えていますが、
昨今の定期テストでは
●テスト範囲以外の出題もされる総合問題になっている
 (=定期テスト範囲からの出題は半分程度しかない)
●基礎・標準レベルの問題よりも応用・発展問題が多くなっている
 (=2020年の大学入試改革を意識した、思考力・判断力・表現力を試す出題が増えている)
といったように、「定期テスト」ではなく、もはや「学調」や「実力テスト」に近いものとなっています。
これでは、せっかく一生懸命テスト勉強しても、得点がとれない…というのも無理もないわけで、
子ども達に同情してしまいます。
スタディに通う子が所属する地元中学の中1数学平均点は(50点満点中)14点だそうです。
子ども達が悪いとは私は思いません…出題する学校の先生のさじ加減に問題があると私は思います。

私は、学調や入試を意識した実力テストや模試は、その子の真の学力を見いだすために、
またより向上心を持った学習をするために、それ相応に難問もあってしかるべきだとは思います。
しかし、せめて学校の定期テストは、テスト範囲がきちんとあって、
そのテスト範囲をきちんと勉強した子が得点のとれるテストにしてほしいと思うのです。
「頑張った子が成果の出せる」…そんなテストであるべきだと思うのです。
…でないと、勉強が苦手な子達にとってはテストが「全く手も足も出ない」ものになってしまい、
「テスト対策なんてやっても無駄だし…」と投げやりになって、
ますます勉強嫌いを助長してしまう結果になりかねません。
定期テストは、やる気をなくし、勉虚嫌いを助長させるようなものであってほしくはないのです。

「6割平均」あたりを意識した問題構成にしてくれれば、ちょうどよい学力診断になるでしょうし、
「頑張った子が高得点をとれる」「勉強が苦手な子達でも頑張り甲斐のある」ものになると思います。
成績を決めるための学校の定期テストが、ますます勉強嫌いを助長するものであってはならないと思うのです。
頑張ってやったテスト勉強の成果がきちんと出せる良問であってほしい、
そしてやる気と自信をもって、勉強することが「楽しい」と思えるものにしていくことが、
ひいては2020年の大学入試改革を意識した「新学力観」にも結びついていくものだと、
私はそう信じています。

…という私の持論ばかりを並べ、学校の定期テストが私の望む形になるのを待っていても、
それは違うと思います。
正直「無茶ぶり」とも思える昨今の「定期テスト」の変容の有様に、
私達学習塾はどのように対策をしていけばいいのか?
…を考えてこそ、そこに学習塾としての使命があると思っています。
その答えは…是非直接戸田に聞きに来て頂けると一番嬉しいです(^^;)
(…そのうちこのページでも書くかもしれませんが)

さて、先月末からNHKの土曜ドラマで「みかづき」という作品をやっています。
→NHK土曜ドラマ「みかづき」公式ページへ
塾というものが社会的認知されていない黎明期に、自宅に学習塾を開こうとする夫妻の物語です。
永作博美さんが演じるヒロインが、
高橋一生さんが演じる、子ども達を用務員室に集めて勉強を教える用務員のお兄さんをスカウトして
学習塾を開くのですが、
このお兄さん、どうやって子ども達のやる気と学力を引き上げているのかというと、
一人一人の力に合わせて「80点がとれる」テストを毎回毎回作って、それを頑張らせているのです。
勉強が苦手な子ども達でも、80点とれた喜びをやる気と自信に変え、
残り20点の伸びしろを確実に次の学力にして成長していける。
…それを毎回繰り返すことで、やる気と学力を向上させることに成功させていました。
お見事ですね。

人間、どんなことでも、楽しくなければ続けることはできません。
勉強は、わからないと楽しくないし、嫌いになります。
だからこそ、その子にあった「わかる」勉強をしてあげること、
そして「できる」ようになる喜びを共に分かち合うこと。
そんな「わかる」と「できる」を繰り返していく中で、その子の伸びしろを見つけ伸ばしてあげること。
これが私達に必要なことだと思っています。

スタディはみんな「来るのが楽しい」と言ってくれています。
恐らく、eトレ個別学習システムをはじめとする学習方法が、
「一人一人に合った」学習になっていて、「わかる」と「できる」を実感できるからだと思っています。
できなかった問題があったとしても、そこに「あきらめずに頑張ろう」と励ましてくれるスタッフがいる。
この居心地の良さが、スタディの良さだと思っています。
スタディの勉強には、「学びの喜び」がある…だからこそ、子ども達は頑張れるのです。

もし学校に「学びの喜び」がなくなってしまうような勉強しかできなくなっているのであれば、
それは本当に本末転倒としか言い様がありません。
新学力観をはじめとする高い学力を身につけさせたい…という崇高な目的を持つことは良いことですが、
それを定期テストを実力テスト化することで、本当にその目的を達成できるのでしょうか?
学校の定期テストが、子ども達にとって
「ますます勉強嫌いになる」「やる気をなくす」ようなものではなく、
「頑張った成果をほめてあげられる」ものであってほしいと、心から願っています。

最後に、これをここまで読んで下さっている保護者の皆様方へ。
テストの点数が低いだけで、子ども達を叱らないで下さい。
一生懸命頑張っていても、「得点がとれない」ことはあるのです。
点数が悪かったことを責めるのではなく、大事なのは「次に何をするか?」
…つまり、次の一歩をどう踏み出せば良いかを、きちんと考えてあげることが一番大事です。

お子さんについてお困りのことがありましたら、スタディにお声がけ下さい。
必ずお子さんにしてあげられることを、見つけていきます。

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浜北の学習塾・スタディルーム
塾長:戸田光彦
TEL:053-584-3135
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